🍂 最近の出来事
この時期になって、急に寒さを感じるようになりました。。。❄️
「秋はどこへやら…」と思いながらも、チョコレートがおいしい季節になってきたぞと嬉しく思っています🍫✨
みなさんは、この秋、何かご予定はありますか?🎃🍁
芸術の秋、食欲の秋、勉強の秋……
私はもっぱら“食欲の秋”になりそうです😋🍰☕
🕯️静かな週、静かな決心
今週は大きな本番もなく、仕事と練習の合間に静けさが流れる一週間でした🎐そんな中でふと譜面棚から取り出したのが、ショパン《舟歌》....🎶
きっかけはショパンコンクールインアジアの選曲です。今年は別の曲を進めていたということもあり、時間との折り合いが難しく、「過去に一度深く関わった曲を今の自分で弾いたらどうなるだろう」と思い、大学3年のときに弾いた《舟歌》に手を伸ばしてみました🎹
📚大学3年生の私と《舟歌》の記憶
当時の私は、この作品を「優雅でロマンチック」な曲だと受け止めていました💐
ショパンとサンドの関係が投影されていると聞き、物語の香りを感じつつも、どこかで「技術的に弾ければOK」という価値観で進んでいた気がします🏃♀️音を並べることに精一杯で、時間の呼吸や和声のぬくもり、沈黙が語るものにまでは、耳も心も十分に届いていなかったのだと思います👂
💭いま弾き直してわかった「難しさ」の質の変化
今回あらためて譜面を開くと、最初の和音から世界の温度が違って感じられました✨
《舟歌》はショパン晩年の作品で、構造そのものは過度に複雑ではありません。同型のフレーズが幾度も姿を変えながら現れ、さざ波のように広がっていきます🌊
だからこそ問われるのは、“なにをどう違えて同じにするか”という、耳と心の成熟でした🎧
どの音に大きさを持たせ、どの音を遠い灯りのように残すのか。リズムの微細な前後、ペダルの深さ、和声の奥行きの見せ方。強弱ではなく質感で語らなければならない場面が続きます...🕯️おそらく今まで弾いた中でいちばん難しい曲.....その実感は、単なる技巧の壁ではありません🧩音の背後にある気配を運ぶこと、表層の感情ではなく気質や温度を保つこと、そして一音ごとの“語尾”を丁寧に見届けること。速さや迫力で覆い隠せない、静かな責任のようなものを、この曲から受け取っています🌙
🌫️弾き分けの設計図:同じ波を違う色で
私がいま意識しているのは、反復のたびに少しずつ色を変えることです🔭同じ旋律でも、1度目と2度目は「何かが違う」ということを意識するようにしています🌊
もちろん、そこには理由が必要になりますが、「なぜ同じフレーズがそこにあるのか」ということを考えるようにしています💭
このような考え方は、以前の私には難しく、こうして少しずつ感じ取れるようになったのも、支えてくださる先生方や審査員の方々の温かいアドバイスのおかげだと思っています🙏💐
ペダルについても、この曲は本当に難しく、どのように音の色を変えていくか、響きの層をどう作るかというところで、丁寧に付き合っていきたいと思います🎵
✨静かな朗報:Salzburg International Music Competition 2025
ちょうど同じ週、海外オンラインコンクールからメールが届きました📩
Salzburg International Music Competition 2025 の Elimination ラウンド通過のお知らせでした🎖️
大々的に書き立てるほどではないかもしれませんが、静かな日々の中で灯る小さな光は、思いのほか心を温めてくれます🕯️
他にも色々と開催されている団体のようですので、ご興味があればぜひ!ちなみに、無料で&オンラインでEliminationラウンドは参加できます!
🍁秋の空気と練習のリズム:音がよく伸びる季節
秋はやっぱり練習に向いている季節だと思います。空気が乾いて、音がまっすぐ伸びるし、身体のリズムも少し落ち着いてくるからです🍂
スタジオに行くと、ショパンやドビュッシーの断片があちこちから聞こえてきて、「みんな芸術の秋を生きているんだな」と感じます🎼
大きな出来事がない週こそ、内側の火を丁寧に守る時間になります🔥
一音一音の語尾に耳を澄まし、重ねるべき呼吸を重ね、いらない力をほどく。
その先に、いつか本番でふっと景色が開ける瞬間が来ると信じて、今日も譜面をひらきます🎶
今日も最後までお読みくださり、ありがとうございます。みなさんの秋にも、静かで豊かな音の時間が流れますように🍁✨
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